音声

音声データのテキスト化は業者に頼んだほうがよい3つの理由

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音声データを自動でテキスト化するツールを使い、テープ起こし(文字起こし)をしたいという方が増えています。でも、実際に使ってみると、文字化の精度やツールの使い勝手など、まだまだ実用面では物足りないことも多い音声認識による自動テキスト化ツール。慣れないことをするなら、専門業者に起こしてもらったほうが簡単かも!

進歩が著しい音声認識技術だが

自動テキスト化ツールは結構多い

スマートフォンやスマートスピーカー等にも使われ、近年は進化が著しい音声認識技術。生活や仕事など、さまざまな場面で便利さや効率アップにつながりますし、その利用範囲も広がっています。

一方、いわゆるテープ起こし、文字起こしと呼ばれる、会議やインタビューの録音音声を文字化する作業においても、音声認識技術の応用は期待されています。実際、音声データを自動でテキスト化するソフト・アプリやサービスはすでに多数あります。

人力のテープ起こしは減っていない

じつは、こうした自動テキスト化の動きは最近に始まった話ではなく、ずいぶん以前から行われてきました。

私の記憶している限りでも十数年以上前から、「テープ起こしはそのうち機械化され自動でできるようになる」と、同業者の間では言われていました。ですから私自身、もうだいぶ前から人力で文字化するテープ起こしの仕事もそろそろ終わりかなと思っていました。

ところが、今現在も全国から多くの依頼があり、この仕事を続けています。じつは、音声認識技術を用いたテープ起こし(文字起こし)は、技術的には進化しているものの、実用性においてはなかなか難しい面が多いのも事実なのです。

現状ではまだ、「音声データのテキスト化は専門業者に頼んだほうがよい」と言わざるを得ません。

音声のテキスト化は業者に頼んだ方がよいという理由を、下記のとおり3つにまとめてみました。

理由1―録音音声の自動テキスト化は難しい

直接入力の音声と録音音声は異なる

音声データを自動テキスト化できるツールは今や多数あります。それらは大抵、話者の声を直接に音声入力して、それをテキスト化します。

しかし、いわゆるテープ起こし(文字起こし)における音声の多くは、ICレコーダーなどの機器で録音された音声になります。現状では、こうした録音音声を自動でテキスト化できる機能をもったツールは、まだ数少ないです。

しかも、録音音声からのテキスト化の精度はまだまだ実用では使えないことも多いのです(詳しくは理由2の項目で説明)。

広告のようには簡単ではない

音声の自動テキスト化を望む方の中には、「直接入力された音声」と「録音された音声」をごっちゃにされている場合が少なくありません。

確かに、音声をテキスト化する精度は全般的に高まってきているのは事実です。ですから、「音声認識の技術が向上している」という記事を読んだり、CM等でスマホに音声入力してGoogleが的確に答えている様子を見たりすると、「おっ、これを使えばテープ起こしなんか簡単じゃないか」と思ってしまいがちです。

しかし、録音音声からの自動テキスト化には、まだまだ課題が多いということです。

理由2-録音音声の音質アップは簡単にはできない

音声認識に適した録音音声とは

録音音声からのテキスト化が難しいのはなぜでしょうか。そのおもな原因は、録音音声の音質によるためです。音声認識に適した音声データを録るためには、以下のような条件を満たすことが必要と言われています。

  • 録音機器のマイク(音声入力側)と話者の口(音声出力側)の距離を近くする。理想は10センチ以内。
  • 録音の際に、雑音、ノイズが少ないクリアな音を録る。
  • 不明瞭な言葉や発音、強い訛り、専門用語、会話のかぶりなどを少なくする。

理想をいえばキリがないのは確かですが、よほど入念に準備した録音音声でなければ、音声認識には向かないということになります。

まして、話者の話し方や使う言葉は、自分1人で話す講演や講義などならある程度は直すことも可能かもしれませんが、会議やインタビューでは現実的にはどうにもならいないでしょう。

その場でテキスト化すればいいのだが

録音音声からの自動テキスト化が難しいならば、会議やインタビューを行うときに、その場で音声認識技術を使って、話者の音声を直接入力してリアルタイムで文字化すればいいではないか、といわれる方もいらっしゃるかもしれません。

確かにそれも一つの方法ですが、実際には会議等の実施場所の環境や話される内容、話者の話し方などはさまざまです。先述した通り、かなり条件が整っていないと良好な音声は録れませんし、スムーズなテキスト化は難しいと言えます。

議会の自動テキスト化はやりやすい

現在、自動テキスト化にまずまず成功しているものに地方公共団体等の議会があります。議会といってもいろいろあるでしょうが、事前に用意した答弁を朗々と読むだけの議会なんかはテキスト化しやすいでしょう。

議場は録音・音響等の設備も整っていますし、議会の質問・答弁はマイクの前で大きな声で明瞭に語られる傾向がありますし、話の文脈も整っていますし、無駄な言葉が少なく、出てくる単語も想定しやすいです。

議会以外でこれほど条件の整った音声というのは、むしろレアなケースといえます。

理由3-素人には意外と手間がかかる

自動テキスト化ツールは本当に簡単か

インターネットの記事を見ていると、音声認識や自動テキスト化ツールを使って、効率よくテープ起こし(文字起こし)ができたという話が出ていることがあります。

しかし、よく読んでみると、普通に録音した音声から高い精度でテキスト化できたという話は、私が探した限りでは少ないように感じます。せいぜい「テープ起こし作業の効率アップにはなりそうだ」ぐらいでしょうか。

しかも、それらの記事を書いておられる方は、ある程度、コンピュータに強い方のように思われます。ご本人は否定されるかもしれませんが、私のようにコンピュータが苦手の部類に入る者から見ると、だいぶコンピュータや各種ソフト等の扱いに慣れている印象を受けます。

正直、記事を読んでいて、「簡単だって書いてあるけど、こんなに面倒なことできないよ」と思ってしまうこともありますね。

業者に頼んだほうが結果的には得

あなたはコンピュータやIT(情報技術)は得意でしょうか。あるいは、日々のお仕事や研究などに追われ、いつも時間がないと思われていないでしょうか。

もし、コンピュータはあまり得意ではないし、仕事も忙しい、というのであれば、テープ起こし(文字起こし)は専門業者に依頼されたほうが賢明です。

今から、音声認識による自動テキスト化ツールを探して、使い方をマスターするのは、時間も手間もかかりすぎてしまうでしょう。それでも、結果的にテキスト化がうまくできればいいですが、結局うまくいかなかないことも十分あり得ます。むしろ、そちらの可能性のほうが高いと私は思います。

若いころに読んだビジネス書に仕事の能率を上げるコツの一つとして、「無駄なことはしない」ということが書かれていました。

仕事が遅い人、成果が上がらない人は、仕事の優先順位をあまり考えずに無駄なことに時間を割いていることが多いそうです。ですから、忙しい方ほど、面倒なテープ起こし(文字起こし)は頼んでしまいましょう。

まして、年に数回しかテープ起こし(文字起こし)の必要がないとか、今回が最初で最後かもしれないとか、そういった方であれば、あえて無理して自動テキスト化ツールを使うメリットも少ないはずです。

でも、「自分でやればお金がかからないし」という方もおられるでしょう。しかし、ほかにもっと生産性の高い仕事を休んでテープ起こしをするのだとしたら、業者への外注費のほうがはるかに安いかもしれません。あなたの貴重な時間を何に使うべきか、よく考えてみる必要はあるでしょうね

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