ファイル転送サービスとして利用者も多い「データ便」について、その特徴や使い方をご案内いたします。
目次
大容量ファイルを無料で送ることができます
テープ起こし・文字起こしには欠かせないサービス
テープ起こし・文字起こしを業者に依頼したあと、次のステップとなるのが録音した音声(または動画)の受け渡しです。
小さな容量のファイルならメール添付で送ることも可能でしょう。しかし、テープ起こし・文字起こしのために録音された会議やインタビューの音声は、長時間にわたることも多く、メール添付では送れない大容量である場合がほとんどです。
そこで頼りになるのが、インターネット上から利用できるファイル転送サービスです。今回は数あるファイル転送サービスの中から、2004年にサービス提供が開始され、現在、月間300万人が利用している「データ便」をご紹介します。
「データ便」とは
「データ便」は、メール添付では送れないような大きなファイルの受け渡しができる、大容量ファイル転送サービスです。
→データ便
まず送信者が、データ便のサイトからサーバーにファイルをアップロードします。次に、受取者が期限内にサーバーからファイルをダウンロードし受け取るという仕組みです。
テープ起こし・文字起こしの関連でいえば、録音音声はもちろん、最近はZoomなどで録画した動画の送付にも利用されることがふえています。
「データ便」のプラン
「データ便」のプランには、ライトプラン、フリープラン、ビジネスプランの3つあり、利用者の目的に合わせて選ぶことができます。
ライトプランとフリープランは無料で使うことができますが、1回で送れる転送容量に制限があります。ビジネスプランは有料になりますが、転送容量が無制限になるなどの特典があります。
各プランについて簡単にまとめると、以下のようになります。
「データ便」3つのプラン
ライトプラン | フリープラン | ビジネスプラン | |
転送容量 | 500MB | 1GB | 無制限 |
会員登録 | なし | あり | あり |
利用料金 | 無料 | 無料 | 月額300~500円 |
広告表示 | あり | あり | なし |
※サービス内容は改定されることがありますので、各プランのくわしい説明や最新情報は、データ便のサイトでご確認ください。
「データ便」のセキュリティについて
「データ便」のセキュリティについてご説明します。データ通信はすべてSSL暗号化通信が用いられています。
また、受け渡しするファイルにはパスワードを設定することも可能です。さらに「ビジネスプラン」では高機能ファイアーウォールが実装されています。
より安全性の高いセキュリティ便
このほか、「データ便」をベースに開発された「セキュリティ便」というサービスもあります。送信者の受信許可を得ないと、受信者はファイルをダウンロードできない仕組みになっています。「セキュリティ便」は「データ便」のどのプランからでも使用できます。
「データ便」の使い方
「データ便」の使い方は、基本的には上述したとおり、送信者がデータ便のサイトからファイルをアップロードして、それを受取者がダウンロードして受け取るということになります。
それほどパソコンが苦手という方でなければ、サイトの画面を見ながら直感的にやっても、すぐに使えるとは思います。ざっと使い方の手順を説明すると、以下のようになります。
データ便-ファイル送付の手順
- データ便のトップページにある「ファイル選択」エリアに、送信したいファイルをドロップします。ドロップできない場合は、「参照」ボタンをクリックしてファイルを選択してください。
- ファイルエリアにデータが入っていることを確認し、「有効期限」「パスワード設定」「ダウンロード通知」を設定します。
- 「利用規約に同意します」にチェックを入れて、「アップロード」ボタンをクリックします。
- アップロード完了画面が出たら、ダウンロードURLを直接取得し自分のメールで送るか、データ便より送付通知を送るかを選びます。その後は、それぞれの案内に沿って進めてください。
データ便やファイル転送サービスを初めて利用される方は、ちゃんとファイルが送れているか心配になるものです。本番で利用される前に、テストでご自身に送ってみたりするとよいでしょう。
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