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「話し言葉」と「書き言葉」の特徴と違い

音声をテキスト化するメリット

話し言葉と書き言葉、それぞれどのような違いや特徴があるのでしょうか。コミュニケーションの仕方や言葉の表現方法などにおいて、話し言葉と書き言葉の特徴や主な違いについてまとめてみました。

話し言葉・書き言葉について知ろう

話し言葉と書き言葉の特徴

話し言葉とは?

日常の会話において、口頭でやりとりする時に使う言葉です。口語ともいいます。書き言葉に対して、文字を媒介としない言語活動になります。

話し言葉の特徴

以下は話し言葉の特徴になります。すべての話し言葉に共通するわけではないですが、書き言葉に比べると、このような特徴が見られるということです。

  • 理解しやすい言葉が使われる
  • 表現がくだけている
  • 文の長さは比較的短い
  • 語順の入れ替わりが起こる(倒置)
  • 感嘆詞、疑問詞、敬語がよく使われる
  • 方言が混ざる

書き言葉とは?

文章を書く際に使われる言葉です。文語ともいいます。話し言葉よりも、正確に情報を伝えることに向いています。

書き言葉の特徴

以下は書き言葉の特徴になります。すべての書き言葉に当てはまるわけではないですが、話し言葉に比べると、このような特徴が見られるということです。

  • 文法が正しく、正確に情報が伝わる
  • 読み返せるので誤解や勘違いが少ない
  • 話の内容が整理されている
  • 表現が硬く、親しみづらい
  • 冷たい印象になることがある
  • パブリックな印象がある

話し言葉と書き言葉の違い

話し言葉と書き言葉の特徴について述べてきましたので、それを踏まえて両者の違いを項目ごとにまとめてみました。

対話性

話し言葉の特徴の1つに、対話形式で行われるということがあります。会話のキャッチボールといわれることもありますが、相手に言葉を投げて、その反応を受けとり、それにまた言葉を返してという繰り返しで進行します。

一方、書き言葉は読み手が情報を受け取り、自分1人で処理するため対話性はありません。

リズムとテンポ

会話によって交わされる話し言葉は、リアルタイムで展開していくコミュニケーションです。その場で言葉をやり取りするわけですから、そこには自ずとリズムやテンポが生じます。

一方、書き言葉は情報を読むことで受け取っているため、話し言葉にあるようなリズムとテンポのあるコミュニケーションは存在しません。ただ、時間的制約を受けずに自分のペースで情報を受け取れるというのは、書き言葉のメリットであるともいえます。

文法と表現

話し言葉はリアルタイムで展開していくと前述しましたが、そのデメリットとして文法の誤りや不正確な表現が出現しがちです。論理の矛盾が起こったり、会話の中にフィラー(「あー」「えーと」など意味のない言葉)が入ったり、言葉の繰り返し、言い間違え、倒置なども含まれます。

一方、書き言葉は、一般的には話し言葉より文法的な誤りが少なく、書き手により内容も吟味されるので正確な表現が用いられます。もちろん、書き手の文章力によっては、「話してもらったほうがよくわかる」といったこともありますが。

非言語要素

話し言葉では、声の抑揚や強弱、身振り手振りなどの非言語コミュニケーションも、情報の伝達に重要な役割を果たします。

一方、書き言葉は文章や文字で表現するため、非言語的要素(表情、目の動き、身振り手振り、声の抑揚など)は伝えることができません。

語彙

話し言葉はシチュエーションにもよりますが、一般的には日常的で理解しやすく、場合によってはくだけた表現、あるいは方言などが用いられたりします。

一方、書き言葉も伝える内容や読者対象にはよるものの、話し言葉に比べると硬い表現や言葉、場合によっては専門用語が頻繁に使用されたりします。

文字起こしの音声は話し言葉

文字起こしの対象となる録音音声は、話し言葉(口語)であるというのがその特徴の1つです。とくに、インタビュー、座談会、対談、会議など、会話が主体となる音声内容の場合は、話し言葉で構成されます。

一方、講演や講義など、あるテーマについて1人で語っているような音声の場合は、話し言葉の中に書き言葉(文語)的な表現もふえる傾向があります。どうしても、事前に書いた原稿(書き言葉)をほぼ読んでいるような講演・講義もありますからね。

感動的な話だと思ったら

私ども佐藤編集事務所は、音声を文字化する文字起こしの専門業者になります。全国のお客様から音声の文字起こしを受けていると、以下のようなことをときどき経験します。

録音音声を聞いている際に、とても感動的な話だったり、含蓄のある深い話に聞こえることがあります。ところが、テキスト化した文章を読み返してみると、意外と平凡な話だったりします。

逆に、話下手の方の音声ですと、文字に起こしていても「何を言いたいんだろう」と、失礼ながら思うことがあったりします。でも、テキスト化した文章を読んでみたら、思いのほか深い内容だったりすることもあるのです。

つまり、音声を話し言葉として聞いているときの印象と、それをテキスト化して書き言葉にしてみたときの印象が異なるということです。

余計な情報に左右されないのがメリット

これは依頼主さんも感じることがあるようで、文字起こしを依頼されるときの録音内容に対する印象と、納品された文書を見て感じる印象が異なることがあるようです。納品後に、そのような感想をおっしゃる方もたまにいらっしゃいます。

文字起こししたテキストからは、話し手から発せられたすべての情報が反映されるわけではないです。しかし、それは余計な情報に左右されず、客観的に話の内容を捉えられるという、文字起こしならではのメリットでもあるということです。

文字起こしを依頼される目的はいろいろあると思います。本記事で述べてきた「話し言葉、書き言葉の特徴や違い」を理解しておくと、文字起こしの活用の幅が広がるのではないでしょうか。

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