反訳に関心がある、あるいは業者に反訳を頼みたい。でも、「文字起こし」や「テープ起こし」とは違うのかな? また、反訳の本来の意味ってなんだろう? そんな疑問をお持ちの方もおられるかと思います。そこで、専門業者の佐藤編集事務所がご説明します。
反訳とは―意味・名称・やり方について
文字起こし・テープ起こしと反訳の違い
もともと反訳(はんやく)の意味や定義は様々ありますが、現在はいわゆる「テープ起こし」や「文字起こし」や「書き起こし」と同義の言葉として用いられることが多いです。「音声反訳」「録音反訳」と呼ばれることもあります。
おもに、お役所や公的な団体などが議事録を作成するときなどに、今も反訳という言葉をよく使用する傾向があります。その理由については、次項目で説明します。
反訳が正しい名称で、テープ起こしや文字起こしは正式ではないという方もいますが、どちらがの名称が正しい、間違いということはないようです。
反訳は速記に欠かせない過程だった
国会など格式ある議会には速記者(反訳者)がいて、発言を独自の符号を用いて記録しています(いました)。この速記による符号を通常の文字へと変換することを反訳と呼びます。
次第に、速記や符号を用いずに、発言を直接文字化することがふえてきましたが、公的な団体などを中心に今も反訳という名称が残っている一因になっています。
速記の仕事が生まれたのは、まだ録音機器がない、あるいは発達していない時代でした。ですからその当時は、速記や速記者の需要も多かったわけです。
しかし、現在では録音機器が広く普及していますし、また近年は音声認識技術も進化してきています。そのため、速記および速記者は減少しているのが現実です。それにともない、反訳という言葉も次第に使われなくなってきています。
反訳のやり方について
反訳(テープ起こし・文字起こし)のやり方についてご説明します。当事務所では、会議やインタビューなどを録音した音声を、反訳専門のライターが自身の耳で聞いて文書に起こしていきます。
反訳で音声を文字化する際は、話の内容と明らかに関係のない言葉や声を取り除いて文書化します。この作業は「ケバ取り」と呼ばれます。ケバ取りすることで、反訳した文書がより読みやすく仕上げります。
また、あえてケバ取りしない起こし方もあり、「逐語起こし」あるいは「逐語記録」「素起こし」と呼ばれます。逐語起こしの反訳は、おもに裁判提出用、会話分析など研究用として用いられます。
反訳の依頼について
私ども佐藤編集事務所は、反訳(テープ起こし・文字起こし)を全国からお受けしている専門業者になります。反訳のご依頼やお見積もりをご希望される場合は、以下のページをご参照ください。
または、当事務所のサービス案内のページをご覧いたたげますよう、ご案内申し上げます。コース、料金、依頼方法などについて、くわしく説明しております。
「起こし方」に関連する記事
音声から文字への「起こし方」に関連する記事をご紹介します。本記事とあわせてご覧ください。