コツ

講演・講義の録音を上手に行う5つのポイント

講演・講義の録音と文字化

テープ起こし・文字起こしの対象になることが多い講演や講義・セミナーの録音音声。広い会場だったり、雑音が多かったりする講演等の録音ですが、どうすれば聞き取りやすい、きれいな音が録れるでしょうか。

本記事では、初心者でも講演等の録音を成功させることができる、5つのポイントを専門業者の佐藤編集事務所がご紹介します。聞き取りやすい録音音声は、精度の高いテープ起こし・文字起こしにつながります。

精度の高い講演録の作成に役立つ情報

講演を録音する際の5つのポイントとは

ライン入力で録音する

テープ起こし・文字起こしの中でも依頼が多いのが講演の音声です。そこで、講演の録音を成功させるポイントについて説明します。

テープ起こし・文字起こしの録音というと、ICレコーダーなどの録音機器で音を録るのが一般的です。しかし、録音音質のクオリティという点では、講演会場の音響のラインから音を録ったほうが、はるかにキレイな音声になります。

大きな会場、施設で行われる講演会であれば、その会場施設に常駐の音響関係のスタッフもおられると思います。ライン入力から直接録った音声はきわめてクリアな音声となりますので、施設のスタッフに頼めるのであればお願いしましょう。

録音成功のポイントと言いながら他力の方法になりますが、餅は餅屋と言いますから、プロに任せられるのであればお任せしたほうが確実です。

念のため、ここでいうラインとは音響機器間で音声信号を伝送する端子・信号のことです。無料で通話やメールが楽しめるコミュニケーションアプリの「LINE」のことではありません。

なお、会場・施設で録音を頼むと有料のサービスになることもあります。そんなに法外な料金を取られることは通常ないですが、依頼するのであれば確認しておいたほうがよいでしょう。

自分でライン入力録音するときは必ずテストを

ご自身で講演のテープ起こし・文字起こしに使う音声を録音するときは、どうすればよいでしょうか。やはりライン入力から音声を録音できればベストです。しかし、音響スタッフがいるような会場は、結構大きな施設に限られてきます。

そこで、音響スタッフに頼むことをご自身で行います。基本的には音声出力の端子に手持ちのICレコーダー等の録音機器をつなげばいいのですが、ちゃんと録音できているか講演前に必ずテストしてみることをお勧めします。

特にマイクを何本も使用する場合やワイアレスマイクを使用する場合は、気を付けたほうがいいでしょう。例えば、ワイヤレスマイクの音声は、ラインからだと録れていなかったりします。あまり自信がなければ、無理して自分で行わないほうがいいです。

ボイスレコーダーでの録音は前方の席で行う

実際にはこのパターンが多いと思いますが、講演会場でICレコーダー(ボイスレコーダー)等の機器を使いご自身で録音する方法です。

客席で録音することが多いですが、耳で聞こえる以上に周囲の雑音が入ったり、スピーカーの音が反響しすぎて音が割れてしまうことがあります。

ICレコーダーの録音音声をテキスト化また、録音者の手元にある紙の資料や服の擦れる音なども思いのほか大きな音で録音されてしまうので、録音時には気を付けるようにします。

録音する周囲の状況やスピーカーの位置や音を確認できるようなら、よい録音場所を事前に選ぶなどの配慮が必要になります。会場にもよりますが、一般的にはなるべく講演者の近くで、周囲の雑音も少ない前方の席で録音したほうがきれいに録れます。

複数台の機器で録音すると失敗を減らせる

講演を録音する場合、音を録るのが主催者や関係者であることが多いので、参加者に遠慮して会場の一番後ろや条件の悪い場所で録音したりする方もいます。

もちろん参加者ファーストではありますが、録音される方は大事な役目を担当していることを自覚して、可能な範囲で条件のよい場所を選ぶようにしましょう。

もし、ICレコーダー(ボイスレコーダー)などの録音機器を複数台用意できるのであれば、1台は講演者の近くに置き、もう1台は録音者の手元に置くなど、条件の異なる位置で同時に録音すると失敗が少なくなります。

ビデオ撮影しても音声録音は別に行う

また、これもよくあるケースですが、講演をビデオ撮影することがあります。撮影と同時に録音もしているからICレコーダー(ボイスレコーダー)等での録音はしなくてもいいだろう、と判断されたりします。

しかし、ビデオ撮影の録音音声の音質がどの程度になるかはわかりません。ですから、撮影するからと安心せずに、できれば音声の録音のみもICレコーダー(ボイスレコーダー)で別に録っておいたほうが間違いないでしょう。

あと、これは録音方法とは関係のないことですが、講演会場での録音・撮影は主催者により禁止されていることが多いものです。スマートフォンで撮影したりする方もいますが、必ず主催者の許可を取りましょう。

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