テープ起こし録音対象場面

対談のテープ起こし・文字起こし | 専門業者が教えるプロのコツ

対談のテープ起こし

テープ起こし(文字起こし)の録音場面としては比較的に多い「対談」。これまでテープ起こし専門業者の佐藤編集事務所でも、多数の対談の音声をテキスト化してまいりました。本記事では、インタビューと対談の違いや、対談を録音するときの注意点などについて説明します。

対談のテープ起こしを確実に成功させるには

対談の特徴をインタビューとの比較から考察してみます。対談のテープ起こしを依頼される際にご参考になれば幸いです。

対談の定義

そもそも、対談ってなんでしょうか。あらためて尋ねられると意外と答えづらいかもしれませんね。

対談とインタビューの違い

テープ起こしの音声として、対談を録音した音声は結構多いです。正確な定義をする必要もないかもしれませんが、対談を辞書で調べてみると以下のような説明になっています。

向かい合って話し合うこと。また、ある事柄について二人で話し合うこと。対話。

出典:「デジタル大辞泉」小学館

2人での会話という意味では、インタビューというのもあります。これもテープ起こしの録音場面としては、非常に多いです。

インタビューは聞き手(インタビュアー)が質問し、受け手(インタビュイー)が答える形式になります。また、インタビューは1対1とは限らず、複数人で質問したり、逆に複数人が質問に答えることもあります。

一方、対談は1対1の話し合いであり、意見交換と言ってもいいでしょう。ちなみに、3人での話し合いは鼎談(ていだん)と言います。

録音音声としての対談について

インタビューは話し手が主体となる

テープ起こしの対象となる音声では、対談は雑誌や各種印刷物などの記事企画として行われることが多いです。

印刷物等でわざわざ対談という形式にするメリットは、どこにあるでしょうか。その理由を考察するために、インタビューの特徴と比較してみましょう。

インタビューは質問して回答するという流れなので、どうしても話し手の一方的な意見になりがちです。

インタビュアーに質問力があれば、深堀した話や本音を引き出したりすることも可能ですが、よくありがちなのが「おっしゃる通り」「ごもっとも」的な感じで話をお伺いするというインタビューも多いです。

それ自体が必ずしも悪いというわけではなく、話を聞くのがインタビューの目的なのですから、話し手が主体になるのは当然ともいえます。

ただ、話し手が一方的に言いたいことを語った内容が、その話を起こした文章(記事等)を読んだ人にとって面白い内容であるかどうかは別問題といえます。

対談にするメリット・デメリット

これが対談になると、互いの意見がぶつかりあったり、あるいは互いに触発されて話が盛り上がったり、インタビューでは得られないような、興味深い展開に話が進むことがあります。

しかし、これは諸刃の剣で、デメリットになることもあります。たとえば、対談を行ったものの話のコントロールがきかず、テーマがぶれてしまうこともあります。

さらに、対談のテープ起こしをしていて実際によくありますが、話があちこち脱線してしまい、文字に起こしてみると無駄と思える箇所が多くなりがちです。

対談にすると話が柔らかくなる

インタビューあるいは講演などもそうですが、あるテーマについて1人で長々と話していると、どうしても硬い話になりがちです。

生の話ではなく、用意された話になりやすいので、発せられる言葉の「活き」が悪くなるとでも言ったらいいでしょうか。

よく、インタビューを行う前に、質問を事前に教えてくれという人がいます。その結果、準備された原稿を読んでいるような回答になってしまい、正確かもしれませんが、大抵は面白くない話になりがちです。

それを対談という形で会話のキャッチボールにすると、途端に話の内容が柔らかくなったり、言葉が活き活きとしてくることが多いです。もちろん、それはテープ起こしして文字に起こした文章にもあらわれます。

対談のテープ起こしで読みやすい記事に

雑誌の記事などで、難しい話や重いテーマについて、真面目に書かれた記事ですと、最後まで読むのが苦痛になってしまいがちです。

あるいは、講演や講義などをテープ起こしした文章も、内容は立派でも読み物として面白みが欠けてしまいます。

これを対談という形式にして、録音音声をテープ起こしした文書から記事作成することで、読みやすい内容へと変えることが可能になるということです。

もちろん、掲載する媒体や記事掲載の目的にもよるので、なんでも対談にすればよいというものではないでしょう。「この記事なら対談で」というときは、ぜひテープ起こしをご活用ください

対談を録音するときの注意点

テープ起こしにおける対談者の座る位置

対談を録音するときのポイントとしては、席の位置をお互いが正面で相対するよりも、少し位置や席の角度をづらしたほうが話しやすいと言われます。特に、対談する双方が初対面やそれに近い場合は、真正面だと話しづらいものです。

ちなみに、カウンセリングでは、カウンセラーとクライアントは90度の位置がベストだと言われています。

また、録音の都合から言うと、対談する2人はなるべく近くに座ってもらったほうがよいです

録音場所が会議室だったりする場合、ロの字型にレイアウトした机の片側とその反対側に座ったりすると、声が拾いづらくなってしまいます。

そうはいっても対談の場合は2人なので、会議や座談会ほどは話者同士の距離について神経質にならなくても大丈夫ですが、一応、十分に音が録れる距離か確認するようにしましょう。

そのほか、対談の録音については、インタビューの録音とポイントが重複することも多いので、ぜひ下記の記事もあわせてご覧ください。

インタビューの録音・文字化を成功させる5つのポイント

写真撮影もしやすい

また、テープ起こしとは直接関係ありませんが、真正面で対面するよりも90度など角度をつけて座ってもらったほうが、2人の顔がよく見えて写真を撮りやすいというメリットもあります。

編集経験のない方は、そんなことどうでもいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、対談の記事を作成し誌面(紙面・web等)に写真も掲載する場合には、意外と大切なことです。

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