在宅ワークでテープ起こしをするうえで、必須の技能と言えばタイピングです。どれくらいの技能レベルがあれば仕事上、問題ないでしょうか。また、長時間のタイピングも当たり前のテープ起こし作業ならではの注意点についても説明します。
目次
在宅ワークにおけるタイピングの重要性
タイピングはテープ起こしの基本となる技能
速く正確に文字入力できれば収入も増える
テープ起こしライターに求められる技能として、もっとも基本的なスキルの一つと言えるのが文字入力、つまりタイピングです。
テープ起こし(文字起こし)は録音音声を聞いて、文書作成ソフトを使って文字入力するのがメインの仕事。タイピングが速くて正確であることは、基本中の基本と言えます。
また、テープ起こしライターの仕事において、速く大量に文字化できることが、そのまま収入が増えることに直結します。
テープ起こし(文字起こし)はよくマラソンに例えられます。長時間の文字入力を毎日毎日続ける作業になるわけです。タイピング速度のわずかな差であっても、1週間、1カ月、1年間と積み重ねれば、次第に収入格差が生じます。
ですから、タイピングが速いほど稼げるというのは大げさではないのです。
競技者にようなタイピング技能は必要ない
だからと言って、タイピングの競技大会で好成績をおさめるようなレベルの、優れた技能がないからといって悲観することはありません。そんな特別なスキルは一握りの人しか持てないのですから。
もちろん、文字を打つスピードが速ければ速いほどよいのは当然ですが、ブラインドタッチで普通に打てる程度のスピードであれば、とりあえずは十分でしょう。
在宅ワークでテープ起こし(文字起こし)の仕事が軌道に乗り受注量が増えてくると、2、3カ月ぐらい作業を続けていれば、よほど不器用な人でなければタイピング技能・速度はかなり上達します。
在宅ワークで連日、朝から晩までキー叩いているわけですから、見方を変えればタイピングの特訓をしているようなものです。
それでも競技者のようなハイレベルには達しないかもしれませんが、テープ起こし(文字起こし)の仕事をするには十分といえます。
首・肩・腰などのコリやパソコン腱鞘炎に気を付ける
テープ起こし(文字起こし)ライターの職業病?
タイピングにおける注意点としては、作業時の姿勢が悪い人や、タイピングのフォームに癖がある人は気を付けたほうがいいでしょう。
首・肩・背中・腰などのコリや、場合によっては手首が腱鞘炎になったりすることもあります。パソコン腱鞘炎と言ったりもしますね。ある意味、テープ起こしライターの職業病みたいなものです。
私自身、テープ起こしの作業量が多くなると、痛いというほどではないですが右手首に違和感をおぼえ、慢性的に軽い炎症があるような感じです。
幸い、治療が必要なほどではないですけれど、もう何年も治りません。どうも、右手首の角度が理想的なポジションよりほんのわずか曲がっているようなのですが、長時間作業すると微妙に手首へ負担がかかり続けているようです。
自分の姿勢やタイピングをチェックしてみる
テープ起こし(文字起こし)の仕事をする方は一度、座っているときの姿勢、文字の打ち方やフォームのチェックをされるとよいでしょう。
タイピングの技能は自己流で覚えた方が多いと思います。なくて七癖と言いますが、できればネットや本で正しい姿勢や文字の打ち方を調べたり、第三者に見てもらったほうがいいですね。
特に在宅ワークで一人で仕事をしていると、他人の目がないこともあり、気づかぬうちに姿勢が悪くなりがちです。猫背になったり、足を組んだり、自分にとって楽な姿勢でも、体への負担は大きくなっていることもあります。
対策のひとつとしてお勧めするのは、姿勢に気を付けるのはもちろんですが、作業中は疲れがたまる前に、こまめに休憩をとる習慣をつけるとよいでしょう。疲れないようにするというのも、テープ起こし(文字起こし)の効率を維持するコツと言えます。
ブラインドタッチができない人は向いていない
今からタイピングを覚えるのでは遅い
タイピングの技能は、テープ起こし(文字起こし)の仕事量が増えると自然に上達すると前述しました。
しかし、現時点で、ブラインドタッチ(タッチタイピング)で文字入力ができないレベルの方は、テープ起こし(文字起こし)の仕事を始めるのはあまりお勧めしません。
やっていけないということはないですが、キーボードをにらんで指1本でキーをポツポツと叩いているぐらいのレベルから始めるのでは、最低限必要なタイピング技能に到達するまで、ちょっと時間がかかりすぎますね。
例えば、転職してタクシーの運転手になろうと思った人が、車の免許を取るところから始めるようなものです。
新卒ならすべてがゼロからのスタートということもありますが、一般的には無免許の方でしたら、車の運転をする必要がない仕事を探すのが現実的と言えるでしょう。テープ起こし(文字起こし)におけるタイピングも同じことが言えます。
スマホでテープ起こし(文字起こし)は可能か
最後に少し視点の違う話をすると、近年はタイピングのスキルにも、大きな変化が生じてきています。例えば、パソコンに向かってキーボードを打つという行為自体が、スマートフォンやタブレットなどの普及で減ってきています。
スマートフォンで育った若い世代の中には、私のようなパソコン世代の常識を超える長文を、スマホで苦も無く入力してまう人もいるようです。私もフリック入力に慣れた人の様子を見て、「こんなに速いんだ!」と驚いたことがあります。。
さすがに、長時間の音声を聞きながら文字入力していくテープ起こし(文字起こし)の作業をスマホで行うのは大変だろうと思いますが、「無理だ」と決めつけることはできないかもしれませんね。
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